元気な人でも新型うつ病にかかる可能性がある

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新時代のメンタル疾患

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単なる怠けとは違う

うつ病は、今やたくさんの方がかかるポピュラーな病気の一つになっており、その理解も一般的に広く浸透してきたと言えます。しかしながら、ここへ来て従来のうつ病の概念に当てはまらない、新しいタイプのうつ病が増えてきました。それが新型うつ病で、若い人を中心に増えてきています。 新型うつ病の一番の特徴としては、自分のイヤなことをしている時にはうつの症状が強く出るのに、自分の好きなことをしている時には元気になってしまうという点があります。例えば、仕事中は意欲も無く、疲労感でグッタリとしているのに、仕事が終わって皆でカラオケに行ったとたん、急に目が輝いて元気になってしまうなどです。 また、他人を責める傾向が強いのもこの新型うつ病の特徴で、自責の念が強い従来型のうつ病とは正反対なのです。ですから、漠然と周りから見ていると病気とは見えず、単なる怠けやわがままと捉えられてしまうことも多いのです。また、ただ単にさぼっているだけと思われてしまうことも多々あります。 しかしながら、意欲が減退したり、疲労感が強く出たり、また睡眠障害が起こったりといった従来型のうつ病と同じ症状はしっかりとありますので、表面だけを見て「怠けているだけ」と決めつけてしまうのは危険です。自殺願望なども起こる場合がありますから、疲労感が強い、喜怒哀楽があまりなくなったなどうつ病の症状に当てはまるものが2つ以上あります。それが2週間以上継続していたら、精神科や心療内科などの医療機関を受診して、新型うつ病かどうかを確認しましょう。 病気は放っておいても良くなるものではありません。それは新型うつ病も同じです。適切な処置をすることで、1日も早く健康な生活を取り戻しましょう。

適切な接し方とは

落ち込んだり元気になったり、気分がクルクルと変わり他責感も強い新型うつ病、はたして周りの人はどのように接したら良いのでしょうか。また従来型のうつ病と同じで良いのでしょうか。 まず、大切なことは新型うつ病は病気であるとしっかりと認識することです。仕事中にやる気が出なくてダラダラしていても、アフター・ファイブに一転して元気になっても、それは病気がそうさせているのです。ですから、相手を責めたりしないという点に関しては、従来型も新型うつ病も同じです。 ただし、従来型のうつ病は一種のエネルギー切れのような状態であることが多かったので、ともかくゆっくりと休息することが重要でしたが、新型うつ病の場合には少し異なってきます。もちろん休息も必要なのですが、休息ばかりしているのではなく、時にはちょっとした負荷をかけることも大切なのが、この新型うつ病の特徴なのです。そのため家族は仕事になるべく行かせるようにしましょう。また心療内科などの医療機関でも指導がありますが、まず生活習慣の見直しも行なっていく必要があります。起床時間や睡眠時間を一定にしたり、朝ごはんをきちんと食べたりといったことなので、無理なく行なっていけるでしょう。また同時に医療機関でのカウンセリングも行なうことで、改善に向かっていけるはずです。